ごあいさつ

　皆さんこんにちは、私は『Dr.0910』です。（「Dr.」は、「ドクター」のことです。）もちろん仮名です。変な名前だなあと思われるかもしれませんが、わけあって、今はこう名乗らせてください。

　私は、神奈川県の病院に勤務している、一内科医です。臨床歴十数年になりますが、以前、循環器科を専門としていたので、多くの心疾患の患者さんを診てきました。そして、それらの方々の多くの心臓と付き合う中から、私は様々な学びを得ました。

　私は、多くの心疾患患者さんと多くの心臓と付き合う中で、患者さんの望むこととその方の心臓が望んでいると思われることにくい違いが見られるような場面にしばしば出くわしました。そんな時、私には心臓がこう訴えかけているように思えたのです。

「たまには、心臓の身にもなってほしいなあ。何とかしてくれないかなあ。」

　それから心臓の身になって考えるようにしてみると、私たちは、普段、自分の体の事に何て無知無関心なんだろうと気づきました。もう少し言葉を付け加えると、私たちは、体や健康のことをよく心配しますが、その内訳は、｢病気になるのは嫌だ｣とか、｢苦しまないで死にたい｣とか、自分の都合からの勝手な思い込みがほとんどで、体が何を訴えているのかということをわかろうとはしないものです。

　有史以来、いやそれ以前から、死ななかった人間はいません。（復活した人はいるようですが‥‥）そして、現代人のほとんどすべての人が、亡くなるときは病名がついて亡くなるのです。すなわち病気で亡くなるのです。とすれば、「死」も｢病気｣も避けては通れない、当たり前のことです。当たり前のことを嫌悪したり、本来無関係な｢病気｣「死」と「苦」を分かち難いもののように考えていては、人生を生きにくくするばかりです。

　私は、人生は本来楽しく生きられるものと思っています。その為には、今まで避けてきた現実を直視し、当たり前のことを当たり前のこととして学び、自分の世界を楽しく生きられる世界として認識し直す必要があると思います。そして、そんな学びを集めて作ったのが、このサイトなのです。これからも、様々な文章を書いていこうと思っています。

　私の拙い文章に付き合ってくださりどうもありがとうございます。このサイトは文章ばかりで読むのが大変でしょうが、どうぞこれからも末永くお付き合いくださいますようお願い申し上げます。

今を生きるあなたの気づき多からんことをお祈りいたします。