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2003/07/22

22.2002年

 皆さんこんにちは。『Dr.0910』です。

 私の諸事情により、『いのち』の連載を継続するだけでやっとだった為、この『気づきの小箱』は、しばらく未更新でした。今年の元旦にアップロードした21.日の出の中で「後日、2002年についての文章をアップロードしますので‥」と書いておきながら、半年以上もアップロードせずに申し訳ございませんでした。

 それでは、2002年について、私の思うがままお話しさせていただきます。

 私は、2002年を私たちのターニングポイントの年と理解しているのです。90年代以降、世の中が不況になり、自殺者の増加、犯罪の凶悪化・低年齢化などが目立ち、物騒な世の中になりました。また人間自身も、自己中心的で刹那的快楽を求める傾向が強くなってきたように思えます。その傾向は新世紀に入っても治まることはなく、かえって加速しているようにさえ感じます。私は、これらの現象は、これまで見えなかった、あるいは、隠されていた世の中の『ネガティブ』な面がどんどん顕在化してきているものと考えています。それは、言わば、私たちと私たちが形成している世の中の『膿』を出している現象とも言えると思います。膿が出てしまえば、次は治癒に向かうわけですが、そのターニングポイントが2002年なのではないかと思うのです。それはなぜかと聞かれても、実は明快な理由はありません。ただ私の直観からです。たわごとと言われるかもしれませんが、少し説明させていただきます。

 『2002』という数字は、左右対称になっています。『20』『02』です。つまり、『2002』という数字は、真ん中から向きが変わるのです。そのような意味で、私は、2002年中に世の中の流れが変わるものと理解したのです。

 皆さんは『言霊』という言葉をご存知のことと思いますが、古来日本には、言葉にはその言葉自体の意味を超えた不思議な力が宿っているというものです。実は言葉だけではなく、『数霊』と言って数にもそれ自体の意味を超えた意味があるとされています。上記の『2002』という数字の解釈は、一種の数霊的な解釈です。私の妄想と言われればそれまでです。また、2003年に入っても、世の中ますます悪い出来事だらけだと言われる方も多いと思います。でも、あまりにたくさん噴き出してくる暗い出来事に覆い隠されてはいるけれども、世の流れは確実に変わってきているように感じているのは私だけでしょうか。今、世の中に溢れている一見悪い出来事は、言わば外側に出てきた膿が飛び散っているだけで、すでに膿を生み出している元は治癒しつつあるのではないかと私は感じているのです。やがて、膿がすべて拭い去られれば、新たな世の流れが誰の目にもはっきりとわかるのではないかと感じています。

 現代は、周りを見ても世の中がどこへ向かうのかなど、全く読めない時代だと思います。新聞やニュースなどのメディアに情報を求めても、メディア自体が経済的利益の為に大衆に迎合しているのですから、そこから世の中の正しい状況など読めるはずもなく、まして、私たちがどこへ向かったら良いのかなど指し示してくれるはずもありません。今の時代最も頼りになるのは、どんなに偉い先生の言うことでもなく、どんなに経歴のすばらしい人の言うことでもなく、ただ自分の感性なのではないかと思います。すでに、この世の中は、私たちが集団で良いことを行う世の中ではなく、個人で自分自身の役割を社会の中で演ずる世の中なのだと思います。だから、今、自分自身が何をすれば良いのかは、自分自身でしかわからないのです。そして、それを感じ取る能力が、すなわち、『感性』なのです。

 日本人は、「長いものには巻かれろ」という言葉があるように、周りを見ながら集団で行動していた為に、個人の感性がとても鈍っているのではないかと思います。世の流れとしては個人の感性を必要としているのに、形ばかり個人主義になってしまった為に、個人としての生きる為の基礎が貧弱なので、周りを見て右往左往してしまい、結局「何が正しいのかわからない。何をしたら良いのかわからない。」という状況で、不安ばかりを増大させているのが私たちの現状だと思います。

 自分自身の感性を磨くために必要なのは、まず『自分を信頼すること』です。『自分の力を信ずること』です。自分一人では何もできないから自分は取るに足らない人間だと思うのではなく、『自分のできることはちっぽけかもしれないけれども、世の中はそのちっぽけなことの集合で成り立っているのだから、ちっぽけで構わないのだ。それで当たり前なのだ。』と思うことです。そして、自分のできることはちっぽけだけれども、実は、確実に世の中に影響を与えているのです。

 さあ、もっと自分に自信を持ちましょう。

 ちっぽけでも支え合える自分に。

平成15年7月22日

Dr.0910

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