2003/8/27 uploaded
それでは、まず『感情』についてもう一度見直すことにしましょう。見直すにあたっては、身近にある国語辞典を糸口にアプローチしてみましょう。感情について国語辞典には次のように記載されています。
『@物事にふれて起こる感じ、喜怒哀楽など、A対象を意識して心の中におこる主観的な精神活動』
ここからは、“物事にふれて”とか“対象を意識して”とあるように、感情とは外界からの入力(心理学では“経験”と言います。)に対する内的な反応として生じるのだということがわかります。喜怒哀楽などの感情は、外界からの何らかの働きかけによって生じるのです。例えば、誕生日にプレゼントをもらって嬉しい〔喜〕とか、誰かに騙されて腹が立つ〔怒〕などということです。