例えば、手に持ったボールを放せば、ボールは地面に向かって落ちます。これは、引力が働いているからです。また、飛行機が落ちずに飛んでいられるのは、機体を上に持ち上げる力(揚力)が働いているからです。このような力は物理学で扱われる力学的な力であり、これらの力を生じる源がエネルギー(力学的エネルギー)ということになります。この場合は、力とエネルギーにはかなり近い関係があると言えます。しかし、イコールではないことはお分かりになると思います。エネルギーによって生じた何らかの現象について、「〜力が働いている」と表現しているのです。
この例からも分かるように、『力』というのは、現象として現れた『働き』のことを言っているのです。