「無意識(潜在意識)」という概念を導入し、心の構造を説いたのは、言うまでもなくフロイト(Sigmund Freud)です。そこで、まずはフロイトに関する本を何冊か読んでみました。すると、心の中には、意識には上らないけれども私たちの行動に大きな影響を与えている部分があり、その部分のことを「無意識(潜在意識)」ということがわかりました。
しかし、私には、何かしっくり来ないような、何か物足りないような感じが残りました。フロイトが説いた「無意識(潜在意識)」は、極端に言えば、個人の抑圧された意識のことで、本来ならば意識されるべきものをその本人が何らかの心的理由により抑圧し(「自我防衛機制」と言います。)、意識上に上らなくしている心の部分のことでした。これは、あくまでも個人的なことなので、「透視」や「予知」に関係するはずがなく、何のヒントも得られませんでした。(その代わり、“抑圧”には敏感になりました。(ーー゛))