ことの始まりは、幼少の頃にさかのぼります。
保育園に通っていた頃、私はおもちゃのリモコン自動車で遊ぶのが大好きでした。そのおもちゃは、リモコンボックスにハンドルが付いていて、そのハンドルをまわすとおもちゃの自動車の進行方向を操作できたのです。私は、自動車のハンドルを回しているわけではないのに、自動車が向きを変えることをとても不思議に思っていました。
「車から離れたところで操作しているのになぜなんだろう?」
(実際には、リモコンボックスから自動車までピアノ線がつながっており、リモコンのハンドルのトルクをピアノ線が伝え、自動車のタイヤの向きを変えるようになっていました。(^_^))
あの頃、どうも“離れたところから情報が伝わる”ことをとても不思議に思っていたようです。ただ、おもちゃの自動車の場合は、リモコンから自動車まで線が繋がっていましたから、「この線がどうにかして動かしているのだろう。」と、はっきりわからなくても何となく納得していました。