2006/12/20 uploaded
そして、確か小学4年生の頃だったと思いますが、私が兄のように慕っていた2歳年上の男の子の家に遊びに行った時、その男の子が木箱のようなものを持ってきました。その箱を開けると、中には、いつか見た小さな電子部品がいっぱい並んでいました。そして、男の子がリード線を使って幾つかの電子部品を繋いでいくと、なんとラジオになったのです。「えっ!」私はとても興奮しました!!そして思いました。
「こ、これだ!!(@_@;)」
その木箱は、「マイキット」と言いました。
「マイキット」は、私と同世代の元電子工作少年にとっては、今や伝説のアイテムと言っても良いと思います。それは、単なるおもちゃではなく、電子回路に関する子供向けの教材というようなものです。ここから電子工作の道に入っていった人は多かったはずです。アタッシュケース型の木箱を空けると、中に抵抗やコンデンサーといった電子部品がたくさん並べられていて、それらの部品を繋ぐリード線を、繋いだりはずしたりが簡単にできるように工夫されています。そして、付属の冊子に回路図が載っており、その通りにリード線で繋ぐと、ラジオなどの電子回路が出来上がるというものです。製品のグレードにより、回路が100通りできる「マイキット100」や回路が150通りできる「マイキット150」などの種類がありました。