それは『選択度』が低い場合です。
通常、電器店で売っているちゃんとしたラジオでAM放送を受信する場合、一つの局に同調させた時に他の局の放送が混信してくることは、まずありません。また、ある局の周波数に同調させようとした時に、少しでも周波数がずれると急に聞こえなくなってしまいますね。これらの理由は、周波数選択度が高いからです。選択度とは、同調させようとしている周波数以外の電波をどれだけ除去できるかということなのです。AMラジオの場合は、それでも 8kHz 位の幅があります。これは放送電波に音声を載せていますので、この程度の周波数の幅ができてしまう為です。もし、これ以上選択度を高くすると、放送電波に載せている音声の一部も除去してしまうことになり、とても聞き難くなってしまいます。ですから、全国にたくさんある放送局の周波数は、最低 8kHz の間隔をおくようになっています。
しかし、電子工作少年が自作する性能の低いラジオ、例えば、ゲルマニウムラジオ(ゲルマニウムダイオードを使った検波だけのラジオ)や1石ラジオ(トランジスタを1個使って増幅回路を付けたラジオ)などでは、近くに強い電波の放送局が二つあれば、受信周波数を調節しても同時に二つの放送が聞こえてくるということが起こります。これは周波数選択度が低い為です。
このような性能の低いラジオでも、コイルとコンデンサーで構成される同調回路は、周波数帯域が 535kHz 〜 1605kHz に設定されています。しかし、もし 2000kHz 位のところに強い電波があれば、受信できてしまう可能性が高いのです。(実際には、その辺の周波数には放送局が無いので、通常、そのようなことは起こりませんが‥。(^_^))
このような選択度の低いラジオのように、実は、幽体からの情報(波動)に同調できる周波数帯域は広くはないのに、選択度が低い為に、まるで混信して来るかのような幽体の視覚情報を受け取ってしまう人がいるのではないかと思います。