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2000/05/23

3.HTMLに学ぶ

 このページを見てくださっている皆さんの中には、自分でページを作っている人もいらっしゃることと思います。皆さんはどんなソフトを使ってWebページを作成していますか?私は、テキストエディタを使って作成しています。その理由は、2.大改訂しました!に書いた通り(もし読んでいらっしゃらないようでしたら、先に読んで頂ければ幸いです。)なのですが、もう少し付け加えておきたいことがありますので、これからお話しさせて頂きます。

 いわゆる「ホームページ作成ソフト」は、HTMLについてさほど理解していなくても「簡単」「見栄えの良い」Webページを作成することができ、そのことが利点として広く普及しているようです。

 でも、いわゆる「ホームページ作成ソフト」で作成したWebページは、二大ブラウザと言われているインターネット・エクスプローラやネットスケープ・ナビゲーターで見ると、見栄えも良くきちんとしたページに見えますが、実は、論理構造を記述する言語としてのHTMLの規則である「HTML4.0」には準拠していないのです。準拠していないのに二大ブラウザでちゃんと表示されるのは、二大ブラウザが、そういう「HTML4.0」に準拠していないWebページも表示できるように作られているからです。でもWebページを閲覧している人がみんな二大ブラウザを使っているわけではありません。中には、テキストのみ表示して、二大ブラウザで表示したときのようなレイアウトとは全く異なるブラウザもあるのです。そのようなブラウザでは、「見栄え」は全く意味を持ちません。HTMLの規則に則って記述された文章の内容のみが意味を持ちますから、いわゆる「ホームページ作成ソフト」で作成したページでは、奇妙な表示のされ方になり、閲覧している人に正しく内容が理解されない可能性があります。

 そのような、いわゆる「ホームページ作成ソフト」に対して、テキストエディタでほぼ同じ内容のWebページを作成しようとすると、より手間と時間がかかり、何より、HTMLについてある程度の理解を要求され、「面倒」なのですが、自分自身が「HTML4.0」に準拠させようという意志を持って、準拠するように作成すれば、出来上がったページは、どんなブラウザにも対応できることになります。さらに、スタイルシートを使えば、見栄えもそれなりに良くすることもできます。

 私は、上記のことを知って思いました、「やはり、本質的なことは見た目ではないのだな。」と。

 現代人はやけに見た目にこだわりますよね。数年前には使い捨てカメラのテレビコマーシャルで、「見た目で選んで何が悪いのよ。」というのがありましたね。何か商品を買うときなど見た目を考慮するのは当然とも言えます。でも、見た目だけで善しとしているのでは、うわべだけで中身がありません。Webページのレイアウトにこだわって、肝腎の伝えたい部分が規則にも則っていないというのでは、何だか本末転倒のような気がします。本質的なところをまず充実させれば、見た目はそれなりについてくるのではないでしょうか?

 最近のテレビコマーシャルでは、子供が「人間、見た目じゃないよ、中身だよ。」と言っています。それに対して大人が「いやいや、それだけじゃ人間生きていけないのよ。」と言いますが、それに対して子供はひるむどころか、さらに「本当か?」とまで言っています。少年少女たちが起こす様々な事件、これまでの常識では考えられないことばかりです。現象として現れていることだけを追いかけていては、その内側にある本質的な部分は見えていないのではないでしょうか?子供は大人の鏡。子供が大人の価値観を揺さぶっているような気がするのは私だけでしょうか?

平成12年5月23日

Dr.0910

目次 2.大改訂しました 4.HTMLに学ぶ思いやりの話

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