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2001/08/31

14.台風十一号

 皆さんこんにちは。『Dr.0910』です。

 先週初めに、2年ぶりに台風十一号が日本本土に上陸しましたね。私は、この台風十一号の動きを追っていくうちにあることに気づきました。それは、この台風十一号の動きに関連したことです。

 まず、今回の台風十一号の軌跡を再確認してみましょう。今回の台風十一号は、移動速度が遅いことが特徴でした。また大型でしたから、まだ太平洋海上にある時から、沖縄・九州地方に風雨をもたらしました。ゆっくりと日本に近づくにつれて九州上陸が危惧されましたが、少しずつ方向を変え、九州ならびに四国にも上陸はしませんでした。その間も四国・中国地方を雲で覆い風雨をもたらしました。日本本土沿岸まで来て不思議にもどんどん進行方向を東よりに変えていくので、ひょっとしたら上陸はしないかもしれないなと思っていたところ、何と、まるで自動車学校のコースにあるクランクを通るようにくねくねと進路を変え紀伊半島から上陸しました。通常、上陸した台風は速度を増して一気に抜けていくことが多いのですが、この台風十一号は、上陸した後も速度を増さず、ゆっくりと関東の方向に進んで行きました。そして、千葉県沖で再び太平洋に出た後、突然進路を北よりに変え、速度も増して、北日本の沿岸沿いを一気に北上して去って行きました。その軌跡は、奇妙とも思える動きをしながら、南から北まで雲で覆いながら、まさに日本列島をなめるように進んで行ったのでした。

 ところが、あれだけの大型台風で、しかも何日間も日本全体に風雨をもたらしたにもかかわらず、意外と思えるほど被害は少ないものでした。それは、太平洋海上にあり勢力が最も強かった時には沖縄・九州・四国に上陸せず、少し距離をおいたところにゆっくりとどまって風雨をもたらし、少し勢力が衰えてきたところで上陸し関西から関東にかけて風雨をもたらし、そして、今年は冷夏だった東北・北海道にはゆっくりとどまることはせず、沿岸沖をさらっと一気に抜けて行った為だと考えています。そしてさらに、台風十一号が過ぎ去ってみると、何と関東以西で心配されていた水不足が解消されていたのです。

 このようなことはただの偶然でしょうか?

 私は、このような事実に遭遇すると、これら自然現象の中に超自然的な意志の存在を感じずにはいられません。古代日本人が自然の中に八百万の神々を見ていた感覚はこのようなものだったのかもしれません。私は、台風十一号は、日本を祓ってくださったのだと思っています。日本列島とそこに住む私たちを、「雨」「風」と、そして目には見えない「氣」で。

 人知を超えた神妙なる自然の摂理に感謝いたします。

平成13年8月31日

Dr.0910

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