では、心臓が止まる時が死ぬ時なのでしょうか?
心臓が止まるというのは、心臓が動かなくなる、すなわち、心臓がポンプの働きを停止するということです。しかし、その瞬間に時を同じくして、私たちの体を構成する60兆の細胞すべてが活動を停止して死んでしまうわけではありません。その後数十分も生きている細胞はあるのです。
思い出してみましょう。
一人の命=60兆の命
この認識からは、心臓が止まる時が命の終わりとは言えません。このように私たちの死の認識というものもとても曖昧なのです。
しかし、やがてすべての細胞が死ぬ瞬間は確かにやって来ます。
では、最後の細胞が死んだ時が、命の終わりなのでしょうか?