自分のゲノムの由来を考えて見ると、それは、両親から半分ずつ来たのです。その両親もそれぞれの両親から半分ずつ由来しています。そのように考えていくと、第一章の話と同じく、自分のゲノムは、1000年前の10億人もの人のゲノムに由来していることになります。言い方を変えれば、今の自分は1000年前の10億人もの人たちにそれぞれ10億分の1ずつゲノムの一部をもらって成り立っている、寄せ集めみたいな存在ということです。また別の見方をすれば、自分は1000年前に10億人もの人たちの中にすでに存在していたということになります。

 ゲノムに自分という存在のよりどころを求めても、益々自分というものが不明瞭になってきます。
(不明瞭ですが、何か、ワンネスを感じますね。)

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