では、そのような内的な自分である『心』は一体どこに存在しているのでしょうか?
残念ながら現段階では、この答えを物理的に明確に示すことはできません。それは、現代科学が発達途上であり、これから発見されるのかもしれませんし、科学が発達しても解明できないかもしれません。でも、ここでお話ししている内的な自分という存在をあなた自身は感じることができるはずですし、感覚的に何となくでもわかっていただけることと思います。
このように
「まず心ありき」
として、内的な存在に自分の位置を据えることにより、脳という限定されたちっぽけな枠を抜け出して、自分という存在を大きく広げることができます。そして、このことは現代に生きる疲れきった私たちにとって、何か大切なことのように私には思えるのです。