話は少しそれますが、日本の学校教育は詰め込み教育であると昔から言われていますね。私も学生時代は試験があるのでムキになって覚え込みましたが、その量の多さに本当に辟易していました。そして、皆さんも同様と思いますが、今ではそのほとんどを忘れています。人間は必要の無い情報は忘れていくのが当たり前なのですから、覚えることが中心の学校教育は非常に無駄なことをしていると言えます。それどころか、子供の能力を低下させている可能性もあります。なぜなら、人間は器であり、一人の人間のできることにはキャパシティ(容量)があるからです。そのキャパシティの大部分を覚え込むことに費やしてしまえば、他の能力を伸ばす為の余裕が無くなってしまうからです。日本の学校教育がこのようになってしまったのは、教育に携わっている方々の『記憶・学習』というプロセスに対する認識が、「情報を貯蔵する」面に偏っている為ではないでしょうか?そして「必要に応じて情報を引き出す」のは試験の時ばかりです。これでは『過去に習得したものを現在に応用する』ことはできません。そればかりか、日常生活に応用しようの無いこともたくさん覚えさせられているのです。日本の子供達は応用力がないとも言われるのはその為ではないでしょうか?「心の教育」を掲げるのなら、まず教育に携わる方々が「心」を理解しなければ「心の教育」はできないでしょう。教育に携わる方々もしっかりと勉強していただき、そして、次代の日本を背負っていく子供達を自立した大人へと導くよう、しっかりと共育していただきたいと思います。

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