例えば、誕生日にプレゼントを買ってくれることになったとします。何を買ってもらおうかな。あれもいいし、これもいい。情報を集め、迷いながらも候補を絞り、そして最終的にある物に決定します。このように複雑な『思考』もありますが、「2×3=」という算数の問題を見たら、「にさんが」と心の中でつぶやいて、「6」と答えを出します。このような単純ですばやい『思考』もあるのです。
そして、ここで大事なことは、「人間は何らかの目的を達成しようという行為(合目的的行為)の為に、思考する(合理的思考)」ということです。上の例で言えば、買ってもらう物を決める為の思考であり、また、算数の問題を解く為の思考なわけです。