『感情』は外界からの入力に対する反応です。私たちの日常生活とは外界との関係性を維持して行くことであり、外界からは常に何らかの入力があるのですから、私たちは大なり小なり何らかの感情を常に生じながら日常生活を送っているわけです。ところが、私たちは、日常生活上、それらの感情を素直に表現することはあまりにも少ないのではないでしょうか。ひょっとすると、ほとんどない方もいらっしゃるかもしれません。

「外界との関係性を維持すること」は『他人との関係性を維持すること』でもあります。学校教育によって、「けんかをしてはいけない。みんな仲良くしなくてはいけない。」ということを刷り込まれている私たちは、他人との関係において、自分の思いや感情をストレートに表現することをはばかってしまうことが多いようです。自分のことは押さえ込んでなるべく他人に同調しようとする。このとき、“いわゆる”『理性』が働くのです。誰からも反感を買われたり、嫉妬されたりしない様に、当たらず触らず、できるだけ周りに合わせようとして、自分の感情のエネルギーを押さえ込んでしまうのです。

[戻る][進む]

[TOP][学びの道][気づきの小箱][いのち][Eメール]