押さえ込まれた感情のエネルギーは一体どうなるのでしょうか?

 おそらく、行き場を封じ込められてもエネルギーは失われず、常に外界に発露しようとするはずです。しかし、そう簡単に出て来てもらっては困るので、無意識の奥深くに押し込めることになるはずです。それでも時々、意識上にチラッと顔を見せたりすると、それが意図しない衝動として感じられ、危機感を感じることになります。そして、さらに強固にそのエネルギーを押し込めることになるのです。そのようなことが繰り返し繰り返し行われれば、無意識の奥底には押さえ込まれたエネルギーがどんどん溜まって行きます。そこはちょうど、「押さえ込まれたエネルギーの貯蔵庫」のようなものです。

 おそらく、この貯蔵庫に押さえ込まれるのは感情のエネルギーだけではないはずです。私たちは日常生活の中で、何かを言いたかった、あるいは、したかったけれども我慢して押さえ込んでしまうようなことがあります。このように『意』に反した行動をとる時、『意志』のエネルギーをも押さえ込んでしまうのではないでしょうか。

[戻る][進む]

[TOP][学びの道][気づきの小箱][いのち][Eメール]