そして、その状況が高じると一体どうなってしまうのでしょうか？

　極端な状態に至らずに何とか保っている場合でも、残っている心のエネルギーはほんのわずかですから、無感動・無関心・無責任で、思慮が浅く、分別のない行動をとってしまうことでしょう。また、貯蔵庫の中の強大なエネルギーに常に立ち向かっている為、はた目には大した肉体労働などしていなくても、自分自身はとても疲れているはずです。

　そして、おそらくどこかで貯蔵庫の中のエネルギーを抑え切れなくなり、押さえ込まれていたエネルギーが爆発するように発露してしまうことでしょう。もしそうなったら、何をしでかすかわかりません。いわゆる“キレる”という状態です。

　それからもう一つ、“キレる”前に心のエネルギー全体が枯渇してしまい、結局、『知』『情』『意』すべての働きが停滞してしまうかもしれません。こうなるともう何もすることができません。いわゆる“鬱”の状態です。