私は、この『知恵』を使うことができる人間が真の“大人”だと思っています。つまり、『大人』とは、子供のような『素直な心』に『知恵』を持った人のことを言うのです。決して、子供心を否定し、感情を抑え、悟ったような振りをして、駆け引きだけで物事を考える、いわゆる“理性的”な、一見格好良く見える人のことではありません。“駆け引き”は『知恵』ではありません。駆け引きは自分を有利に導く為の戦術であり、どのように行動すれば良いかという方法です。人間性とは無関係な、あくまでも表面的な事がらにしか過ぎません。しかし、『知恵』はその人自身の心の成長に大きく関わっていることです。人格とか人間性という、その人自身の“器”の大きさに関係していることだと、私は思っています。

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