通常私たちはある程度の年齢(例えば20才以上)であれば、誰でも大人と判断すると思います。これは、言わば“外面的な”大人です。体の大きさや職業や経歴などもすべて外面的なことです。でも外面的に大人だからと言って、内面的にも大人とは限りません。私たちは他人の内面はわかりませんから、外見だけで人を判断しがちです。そして、人の外面的なことと内面的なことを区別せずに混同しがちです。年齢、性別、身体的特徴、職業、経歴、地位、名誉、権力、知識などの外面的なことは、その人の人格を直接的に反映してはいないのだということはきちんと理解しておく必要があります。おそらく、外見で人を判断・評価している人には、内面的な真の『大人』は、捉えどころのない人間に映ることでしょう。

 そして、私たち現代日本人はなぜか「外面的な大人になろうとがんばっている」のではないでしょうか?

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