2004/2/21 uploaded
それから、物理的エネルギーは、形態が変わってもエネルギー全体の量は増えたり減ったりしません。例えば、摩擦がないと仮定した場合の力学的エネルギーでは、運動エネルギーと位置エネルギーの和が一定になります。実際には、空気との摩擦がありますから、運動エネルギーと位置エネルギーとの和は、落下前の位置エネルギーより小さいのですが、摩擦による熱エネルギーなども加えれば、落下前の位置エネルギーと等しくなります。これを「エネルギー保存の法則」と言うのでしたね。
核分裂のように物質の質量自体からエネルギーが放出されるような場合も含めると、エネルギー保存の法則は次の式で表されます。
(E:エネルギー量、m:質量、c:光速)