たとえ直接熱線や爆風を受けなくても、爆心から半径 100m 以内では、ほとんどの人が数時間で亡くなり、半径 300m 以内では、ほとんどの人が爆発後30日以内に亡くなりました。爆心から 1km 以内で直接被爆した人はほとんど亡くなりました。また、直接被爆しなくても、爆発後100時間以内に爆心から半径 800m 以内に入った人々は地上に残る残留放射線を浴び、近郊にいた人々も死の灰を含む黒い雨を浴びて、間接被爆による放射線障害を生じました。

 このような原子爆弾を直接の原因として、広島では、1945年の終りまでに14万人、その後の5年間に6万人、計20万人の方が亡くなりました。長崎でも、1945年の終りまでに約7万人の方が亡くなりました。そして、生き残った人々も「原爆症」と言われる後障害にずっと悩まされ続けているのです。

 これが原子爆弾によるエネルギーの実態です。

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