それに対して、『エネルギー』は、現象として現れていない状態にも言及されています。例えば、質量をエネルギーと等価とすることは、すでに、『力』では『エネルギー』のすべてに言及され得ないことを示しています。
『エネルギー』は、『力』の背後にあり、『力』としても表現され得るものと言った方が良いようです。別な言い方をすれば、『力』は『エネルギー』の一表現であるということになります。つまり、『エネルギー』は『力』あるいは『働き』として表現される以前に、すでに存在しているものなのです。
そのようなことから、現代日本では「energy」に対する適訳が見つからず、そのまま『エネルギー』と言っているのではないかと思います。