先に挙げた例において、力関係の弱い側にいる人の行動は、自らの意志の発露としての行動ではありません。そこには自分より力の強い他人が存在し、その他人との間に生じた力関係によって起こす行動です。このような行動は、力の強い他人との間で自分自身に加わった力に応じて起こしたものですから、おそらく本人はプレッシャー(圧力)を感じているはずです。

 また逆に、力関係の強い側の人間は、弱い側の人間に対して、何らかのプレッシャーを与えて行動を起こさせようとしがちです。

 そうなのです。人間関係における『力』とは、いわゆる「プレッシャー(圧力)」のことなのです。

[戻る][進む]

[TOP][学びの道][気づきの小箱][いのち][Eメール]