ここで、ちょっと余談めいた話に思えるかもしれませんが、聞いてください。
「他人にプレッシャーを与えて自分のいいように動かす」というのは、利己的で、傲慢で、専制君主や独裁者のイメージがあり、良い感じはしません。現代日本は民主国家とされていますから、このような行為は嫌われます。特に、いわゆる“いい人”は、そのようなイメージを持たれるのを嫌います。でも、第三章で言及した、いわゆる“いい人”は、見せかけの“いい人”なので、内心は結構利己的で傲慢だったりするのです。そのようないわゆる“いい人”が、他人を自分の思うように動かしたいときにどうするかというと、自分の本心は明かさず、自分の意見としても言わず、自分の思っていることがあたかも社会常識であるかのごとく話しをしたり、とても良いことであり、その通りに行動しないことはまるで罪悪であるかのごとくに話しをして、他人の心を自分の思う通りに行動するように誘導するのです。
例えばこんな感じです。