時間はかかりましたが、行きは比較的スムーズな旅でした。しかし、帰りは、何とお盆の帰省ラッシュに巻き込まれてしまったのです。それまでの私にはお盆の帰省などという経験がなかったので、全く考えもしていなかったのです。上野駅に着いてびっくりしました。すでにホームにたくさんの人が並んで座っているのです。最初、この人たちは一体何なのだろうと思っていたのですが、列車がホームに入ってきたら、皆一斉に立ち上がったので、ようやく何が起ころうとしているのかを認識しました。私は立っていた場所が悪く、列車に乗り込む時、列の最後尾になってしまい、結局デッキに立つことになったのです。後で知ったのですが、この時の列車の乗車率は180%だったそうです。座席は当然満杯で、客車の通路だけでなく、座席の背中合わせのすき間にも人がいて、デッキもぎゅうぎゅう詰めでした。(ここまでお話しすれば皆さんもうお分かりと思いますが、その時、私はまだ忘れていたのです。)列車が走り出してから、「この光景、何かどこかで見たことあるなぁ‥。」と思っていたところ、何とこの人ごみの中を車内販売のお姉さんがカートを押して行こうとしているではありませんか!ここで、私は思い出したのです、半年前に見た夢のことを。半年前には、「変な夢だな。急行八甲田なんて自分には関係ないな。」と思っていたのに、今、夢で見たのと同じ光景が、現実となって自分の目の前で繰り広げられるなんて‥。(結局、私は約11時間デッキに立ち通しで一睡もできませんでした。急行八甲田は夜に出発したのです。(-_-;))その後、家に帰り着くまでに、私は半年前に見た夢とほぼ同じ体験をしました。(いつか機会があれば、この時の体験すべてをお話ししたいと思います。)
これはいわゆる「予知夢」と言われている現象だと思います。私の経験ですので、超能力ではありませんが、私のような凡人でも、時々このような不思議な体験をすることもあるのです。だから、皆さんにも何か不思議な体験が一つや二つは、きっとあると思います。そのような体験を無碍に否定したり、無理に理屈をこじつけて解釈しないでほしいと思います。