「霊」の話は「人間」の話なのだということから、最初は「未知の存在である霊とは一体何だろう?」ということであった疑問が、『“人間”とは一体どのような存在なのだろうか?』という疑問へ変わって行きました。しかし、このことは私にとっては、幼い頃から常にあった問いについて、ようやくまともに考えられるようになったことによる必然の成り行きだったのです。

 幼い頃、「大きくなったら立派な人になりなさい。」とか「偉い人になりなさい」などと言われた人は多いと思います。私もそのようなことをよく言われました。でも、幼い私には“立派な人”“偉い人”が一体どのような人のことを言うのかわかりませんでした。世間的には、歴史に名の残るような科学者とか政治家とか起業家とかのことを言うのかも知れません。それに、このような言葉は単なる励ましの意味で大人たちは言っていたのだと、今は思います。でも、私はそのようには受け取らなかったのです。

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