しかし、買った当時の私には全く予備知識がありませんでしたし、まして体操のつもりで買ったのですから、そんなことには全く気が付きませんでした。それどころか、読み始めてすぐに「あれっ、何か変だぞ。失敗したかな。」と思ったほどです。なぜなら、まえがきの1ページ目から「神」という言葉が出てきたからです。私の中から神様がいなくなってから、私は意識的に「神」という言葉から目を背け、なるべく関わらないようにしていました。ちょうど、先に言及した宗教に過敏に反応する人たちと同様です。

 それでも、私はとりあえず読んでみようと思いました。それは、問いの答えに近づくヒントがあると無意識に感じていたからかもしれませんが、まえがきの1ページ目の「神」という言葉が出てきたところは、次ように書かれていたからです。

『‥‥生命(いのち)とは神であり、自然の働きであることが‥‥』

 ここに書かれている『神』は、私が幼い頃から思っていた“人間にばちを当てる(罰を与える)『神様』”とは明らかに違う書かれ方をしています。ですので、ヤバい本かなと思いつつも、一方で、私の中の『神』に対する固定観念を揺さぶられ、かえって興味が湧いたのかもしれません。

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