空手家がなぜこのような瓦割りをできるのかについて、鍛錬を積むことによって骨が強くなり、また、筋肉もアドレナリンが分泌されて瞬間的に硬くすることができるからだというような、医学的な説明を聞いたことがあります。しかし、いくら鍛えたからといって鋼鉄のハンマーのような硬さになるのでしょうか?さらに、この説明には致命的な欠点があります。それは、骨や筋肉を硬くすることができても、それらよりも表面に皮膚があるということです。皮膚が一番先に瓦に当たるのです。仮に、骨と筋肉が鋼鉄の硬さになったとしても、皮膚はその鋼鉄の骨肉と瓦の間に挟まれてぺしゃんこになり、相当な挫滅創ができるはずです。皮膚までもが鋼鉄のハンマーのように硬くなるとでも言うのでしょうか?(中学の時、クラスで一番腕っぷしの強い奴が技術の時間に、確か2cm角位の木の棒をブルース・リーのまねをして素手で叩き折ろうとしたことがありました。しかし、木の棒は折れず、彼の手は、棒に当たったところの皮膚が裂けて血が出ていました。ひょっとすると骨にひびが入っていたかも知れません。彼は平気そうな顔をしていましたが、その後、しばらく包帯を巻き、その手を使えなかったことは言うまでもありません‥。(-_-;))