ここで、「空手」のことをちょっとだけお話ししたいと思います。私の中では、空手は超能力と同じような扱いでした。なぜなら、2、3枚の瓦を割るくらいは、手の骨や筋肉を鍛えればできると思うのですが、空手家の中には、30枚近い瓦を割る人がいるのです。しかもそれは正拳(こぶしで正面から突くこと)ではなく、手刀(掌の小指側を下に向けて振り下ろすこと)でなのです。当然、ジャンプして振り下ろした手は何十枚もの瓦を砕きながら下におりていくのです。また、あるテレビ番組では、空手家の人が瓦を割る前に、同じ枚数の瓦を男の人が大きな鉄のハンマーで割ってみるという実験をしていました。この時は、瓦は20枚くらい割れたのですが、ハンマーは完全に下まで貫通せず、確か15枚目くらいのところで止まっていたはずです。瓦を30枚近くも割ることができる空手家の人の手は、鋼鉄のハンマーよりも硬いのでしょうか?