2005/4/9 uploaded
そして、後に、「丹田」という言葉には三たび出会うことになるのですが、その時は、丹田の威力をまざまざと見せつけられたのでした。それは「気功」です。(後で知ったのですが、この時世間は「気功ブーム」だったそうです。)
確か、大学に入ってからだと思いましたが、あるテレビ番組で、中国気功の達人を紹介していたのです。それまで「気」とか「気功」という言葉を聞いたことはありましたが、どういうものかよく知らず、どちらかと言うと“引いて”いました。テレビでは、気功の達人がステージ上で、離れた場所から手を触れずに人を前に倒したり、後ろに倒したり、横向きに倒したりしていました。あるいは、何人もの人たちを後ろへ吹っ飛ばしたりもしました。それを見た私は、
「あれっ、これって念力じゃないの。」
と思いました。
さらに見ていくと、達人は病気も治すことができるとのことでした。ステージの上に何らかの症状を持った人が上がり、達人がそれらの人たちに気を当てていきました。すると、頭痛や腰痛などはその場ですぐによくなっているようでした。また、足が悪くてもう何年も立つことができないという人が立ち上がっていました。