五つ目。夢では、青森駅のホームを歩いている私を見て、ギターを担いでいると思っています。実際には、担いでいたのは大きなスポーツバッグだったのですが、これは、夢を見ている私の誤認だと思います。なぜなら、実はスポーツバッグを買ったのは、この旅行の直前で、夢を見た当時は、このスポーツバッグはまだ見たこともなかったからです。このスポーツバッグはとても大きなバッグで、肩掛けを肩から提げてもバッグ自体は腰に担ぐような格好でした。夢を見た当時、私の持ち物の中にそのような大きなものは、エレキギターを入れていた革製のケースしかありませんでしたし、夢の中では少し遠い距離から見ていたので、ギターを担いでいると誤認したのだと思います。

 六つ目。実際の体験ではここまで来る間に、夢と符合することが幾つも起きていましたから、夢の通りになっているなとは思っていました。ここでも、子供たちが走って競争しているのを見て、「あっ、そうだ。」と思い出しました。でも、次の瞬間、私の左の腿に感じた、誰かが手を置いたような温かさは一体何だったのでしょう。夢の中では、私は確かに腿に手を置いていましたが‥。だから、「えっ、まさか‥。」と思ったわけですが、素直に受け入れられず、背筋がゾクッとしたのでした。

 皆さん、すでにお気づきと思いますが、私が見た「急行八甲田」の夢は、ただの予知夢ではありません。夢の中で、私は空中を飛んだり、壁を通り抜けたり、時空を瞬間移動したりしています。単なる夢なら、私の想像力の賜物で片付けても良いのですが、これが正夢となると、やはり『体外離脱体験』であった可能性を考えてしまいます。あの夢を見ている時、私は体外離脱しており、約半年後の未来の世界に時空間移動して、自分自身の旅の姿を見てきたのでしょうか。そう考えるとかなりつじつまが合うのは確かです。

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