三つ目。私にとっては、車内販売のお姉さんとおじさんのやり取りは最も印象的でした。なぜなら、実際の体験で二人のやり取りを見ているうちに、私は約半年前に見た夢を思い出してきたからです。夢を思い出すきっかけになったのは、おじさんが言った「アイスキャンデー」でした。「えっ、こんなところでアイスキャンデー食べるの?」という私の反応は、夢でも現実でも同じでしたから。「アイスキャンデー」がキーワードになって、夢の記憶と私の意識が繋がったという感じでした。ただし、その時に夢のすべてを思い出したわけではありません。特別注意していた夢ではありませんでしたし、混んだ車内で自分の置かれた状況に対応して行くので精一杯で、静かに夢を思い出している余裕などありませんでしたから。
四つ目。実際の体験で、髪の毛が壁のどこかに引っかかって引っ張られた感じがしたのですが、壁には髪の毛が引っかかるような継ぎ目や凹凸は全くありませんでした。そこで、おかしいなと思いながらも、実は、夢で自分がいたずらに自分の髪の毛を引っ張ろうとしていたことを思い出していました。しかし、素直に認めずに、他の原因を考えました。例えば、誰かが壁にガムを薄くなすり付けていたのではないかとか‥。しかし、壁を触ってもツルツルで何も付いてはいませんでした。結局、原因はわからずじまいで、夢との関連も「まさか。」と思っていました。