この「霊界」は一様な世界ではなく、複数の段階に分かれているようです。本来は上下はないのだそうですが、イメージし易いので上下を用いた表現をしますと、最も最下層は、とても暗いところで、ここにいるのは、生前の何か、あるいは、地上世界の何かにとても囚われている人たちで、彼らは皆孤立しているのだそうです。ここは、いわゆる“地獄”のイメージの原型なのかもしれません。
そこから上に上がって行くにつれ、少しずつ明るくなって行くようです。そして、その段階にいる人たちは、孤独ではなく、同様の考え(想念、信念、信仰)を持つ人たちが集団を形成しているそうです。しかし、異なる考えの集団とは対立したり、競争したりするそうです。ここにいる人たちは、自分の外側にあるものさしで自分自身を評価・判断している人たちで、自分が信じている考え(想念、信念、信仰)に囚われている人たちということもできると思います。
そして、いわゆる「霊界」の最上層は、とても明るいところで、そこには、囚われから離れている人たちがいて、次の人生を開始するまでを過ごすそうです。つまり、輪廻転生の折り返し地点なわけです。もしかすると、ここが、いわゆる“天国”とか“極楽”のイメージの原型なのかもしれません。