一つ目は、人間の幽体も実は視覚可能な光(電磁波)を放っている可能性です。もしそうだとすると、通常、私たちが人を見ているときは、肉体と幽体をダブらせて見ていることになります。しかし、幽体だけになると通常は見えなくなるわけですから、おそらく幽体は非常に弱い光しか放っていないのだろうと考えられます。通常の肉眼では見えないくらいの弱い光が見えるというのは、何だか矛盾しているように感じられるかもしれませんね。その疑問に対して、実は、私たちの網膜には光を受信する視細胞が2種類存在しているのです。専門的になりますので簡単にお話ししますが、それらは「錐体細胞」「桿体細胞」と呼ばれています。錐体細胞は明るいところで働き、色の識別に関与します。桿体細胞は暗いところで働き、色の識別には関与せず、明暗のみに反応します。私たちの日常の視覚は、ほとんどが明るいところにおけるものなので、寄与しているのはほとんど錐体細胞ですが、錐体細胞の光に対する感受性はとても鈍いのです。それに対して、桿体細胞は出番は少ないのですが、光の感受性は驚異的に高く、わずか一個の光子に対しても反応するそうです。ただその場合は、刺激があまりにも弱いので自覚するには至らないのです。しかし、もし幽体が非常に弱いながらも光を放っているとしたら、桿体細胞はその光を捉えているはずであり、認知される可能性が出てきます。ただし、条件として、暗い場所であるということが必要です。ひょっとすると、先に挙げた幽霊に関するポイントの「5.夜や暗いところでの目撃が多い。」というのは、このような理由からかもしれません。

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