もし、自分は死んだのだということにいつまでも気づかない、あるいは、気づいても受け入れなければ、その人は幽体の存在のまま、ずっと地上世界に残っていることになります。例えば、交通事故で亡くなった人が、自らの死に気づかずに、事故現場にずっといるとか、何らかの理由で殺された人がその場所にずっといるなどということは、心霊関係者からは良く話が出ることです。そのようなことは、何年、何十年、ひょっとすると何百年にもわたることがあるのかも知れません。何百年と聞くと、私たちにはとても長い時間ですので、そんなに長い時間同じ場所に留まっていられるのかと思うかもしれませんね。しかし、そのような時間の感覚というのは、私たちの地上人としての感覚なのです。死んで幽体の存在になってしまうと、時間の感覚は無くなってしまうそうです。どんなに長い期間同じ場所にいようと、その期間を長いと感ずることもなければ、まして飽きてしまうことなどないのだそうです。幽体の存在として同一の場所にいる期間が長ければ、それだけ幽霊として目撃される率が高まります。そのような存在が“地縛霊(土地に縛られた幽霊)”と呼ばれているのかも知れません。

[戻る][進む]

[TOP][学びの道][気づきの小箱][いのち][Eメール]