実は、私が、“『魂』が「からだ(BODY)」に乗り込む”という比喩で表現したかったことは、人間は、『魂』と「からだ(BODY)」が“一体化”することにより成り立っているということなのです。

 現代に生きる私たちの、いわゆる“常識”では、『魂』の存在を認めず、人間存在のすべてをからだ、それも肉体に限定しています。(心も脳の機能と言うことで肉体に還元しています。)でも、実際にはそうではなく、人間として存在しているからには、その本質的なところには、誰でも『魂』が存在しているのです。『魂』との繋がりの無い「からだ(BODY)」は人間としては存在できないのです。しかし、『魂』が人間の本質だとしても、『魂』だけの存在、つまり「からだ(BODY)」を伴っていない存在は、人間とは言えません。ですから簡単に言えば、“『魂』の無い人間は無く、『魂』だけでは人間では無い”と言うことです。

 誤解を恐れずに極端な言い方をすれば、『魂』にとって「からだ(BODY)」は、この現象界における生を経験する為の“道具(ツール)”のようなものではないかと思っています。『魂』は「からだ(BODY)」を通じて(用いて)この現象界に人間として存在し、人生を経験する。その経験から得られる様々な学びにより、自らは進化することができるのではないでしょうか。そんな風に思うのです。

[戻る][進む]

[TOP][学びの道][気づきの小箱][いのち][Eメール]