自律型のロボットは、周りの状況を知覚、認知して、それらの情報を基に自ら考え、判断して、行動します。このロボットの行動パターンは、遠隔操作する人の人格を基にプログラミングされています。もちろん、その人のすべてをプログラミングできるわけではありませんので、一部分だけです。ですから、ロボットの行動は、遠隔操作する人から見ると未熟で不完全であり、よく失敗もします。
遠隔操作する人には、ロボットが知覚、認知している情報はすべて伝わります。それだけではなく、遠隔操作する人はロボットを上空から見ていますから、ロボットが認知できない状況をも認知できるので、ロボットの置かれている状況がロボット以上に良く分かり、どのように行動すれば良いかを的確に判断することができます。(ロボットを上空から見ているということは、ロボットよりも次元の高いところに存在しているということです。(^_^))また、ロボットが何を考え、どのように判断し、そして、どう行動するかという、ロボットに関わるすべての情報が伝わりますから、ロボットが行おうとしている行動の結果をある程度予測することができます。時には、失敗することが明らかにわかる場合もあります。そのような場合、失敗しないようにしたいと思うかもしれませんが、遠隔操作する人は、ロボットの行動や意思を自由にコントロールすることはできないのです。