どうすれば“選択度”を高められるのかは分かりませんが、私は、見えない世界からの情報(波動)だけにこだわらず、私たちが普段の生活の中で接している情報に対する選択度を高めることがまず大事なのではないかと思います。例えば、他人の話を鵜呑みにしたり、書かれた文章の字ずらだけ追うのではなく、言葉の裏に隠れている真実や書かれた文章の行間を読むようにすることが大切なのではないかと思うのです。極端な言い方をすれば、誰かが言った言葉が“嘘”か“真”かを見極めることです。このようなことをきちんと行っていくことは、私たちの日常の情報に限らず、見えない世界からの情報に対する選択度をも高めていくのではないかと思うのです。それはなぜかと言いますと、“審神者(さにわ)”の存在からです。

 古神道の神事において、神に御伺いを立てる際に、降りて来た神が本物か偽物かを見分ける必要があります。そのような行為を“審神(さにわ)”と言い、そのような役目を行う人を“審神者(さにわ)”と言います。同様に、心霊関係の分野では、降霊会(霊媒に霊を降ろして質問等を行うこと)を行って霊の研究等を行うことがあります。(今風に言えば、チャネリングですかね‥。(^_^;)その際に、霊媒を通じて語る霊の言葉が真実か嘘かを見極めることがとても重要で、そのような役目を行う人も審神者と言えます。神や霊を降ろす時は、審神者がいなければできません。審神者はきちんと研鑽を積んだ霊格の高い人でなければ行うことができないとされており、もし審神者の能力が低い場合は、降霊会で降りて来た霊の嘘を見抜けず、霊にとっていいように遊ばれてしまうということもあるそうです。すなわち、能力の高い審神者とは、見えない世界からの情報に対する選択度が高い人だと言えると思うのです。霊の言葉を審神するのと、日々日常の世界で相手が言った言葉を審神することには、違いが無いように私は思うのですが、皆さん、どうでしょうか。

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