また、私は、第七章前編65で、次のようにお話ししました。

「この地上世界において、想念を現実化させているのが肉体だということです。そして、もし自分の自我以外からの想念の干渉があれば、肉体は反応してしまうかもしれません。」

「この世に強い執着を残している幽体の存在が、肉体を持ってこの地上世界で生活している人の想念に干渉してくることは可能だと思うのです。そしてその場合、この世に強い執着を残している訳ですから、その人の肉体を自分の思うように動かそうとすることはあり得ると思うのです。そのような現象が“憑依”と呼ばれているのではないでしょうか。」

 “憑依現象”もポルターガイスト現象と同様に、見えない世界からの情報(波動)に対する選択度が低い為に起こるのではないでしょうか。

 ただ、憑依は、ポルターガイスト現象とはちょっと違うのではないかと思います。それは、ポルターガイスト現象の場合、幽霊は、念力が強そうだがそのことに気づいておらず、霊的に未熟で選択度の低い人ならば誰にでも、干渉できると思うのです。それに対して憑依の場合、幽霊は、単に霊的に未熟で選択度の低い人に干渉するのではなく、自分が持っている執着と同様の執着を持った人に干渉するのだと思うのです。つまり、憑依の場合は、人が持っている何らかの執着という想念が、幽霊の持っている同様の執着の想念に同調してしまうのだと思うのです。ですから、心霊関係者の人が必ず「幽霊は誰にでも憑依するわけではない。」と言うのは、「同様の執着を持っていなければ、憑依は起こらない」ということではないでしょうか。

[戻る][進む]

[TOP][学びの道][気づきの小箱][いのち][Eメール]