それから、認知機能における「受容」「記憶・学習」「思考」「表出」という4つのプロセスを人間は“常に意識して行っているわけではない”ということです。それは、自分自身のことを考えればすぐにわかると思いますが、私たちの脳に入力される情報はとても膨大な量であり、かつ瞬時の処理を要求されます。そのような情報処理をいちいち意識上で行うことは大変非効率であり、不可能なことです。実際それらの情報処理のほとんどは意識下で行われています。それは、似たような情報処理を繰り返すことによって、情報処理のパターンが成立する為と考えられます。そのようなパターンが成立すると、その時の情報処理は意識上には上らず無意識に行われるのだと考えられます。