自分の「本心」、それは心の中の諸々のしがらみを取り去った後に残る、素の状態の自分の心、「素直な心」であり、それこそは自分の心の中に存在する「子供」の心のことなのです。心理学でも潜在意識の中に存在する本当の自分のことを「インナーチャイルド」と呼んでいます。
どうも私たちは大人になるにつれ、『感情の発露をコントロールする心の働き』のような『賢さ』や『知恵』というものを身に着ける代わりに、ありのままの自分を隠して、別の人、いわゆる“いい人”に「なる」為の行動の仕方を身に着けてしまうようです。それは本心を封じ込めることですから、もし心の中を覗けたならば、きっと重い鎧を着けているか、重りのついた鎖でがんじがらめにされているような状態として見えることでしょう。