ウラン235 を臨界量以上に濃縮して行くと、1個の ウラン235 原子の核分裂により生じた中性子のうち2個以上が、別の ウラン235 原子に核分裂を起こすことができるようになることは推測がつくと思います。その場合、ねずみ算式に核分裂が拡大していきますから、発生するエネルギー量は時間の経過にしたがって爆発的に大きくなっていきます。このような核分裂反応を超短時間(十万分の一秒)で起こさせ、膨大なエネルギーを一気に放出させるのが、原子爆弾です。
では、広島に落とされた原子爆弾の爆発エネルギーは、一体どのくらいだったのでしょうか?