広島に落とされた原子爆弾には、90% に濃縮された ウラン235 が 64kg 使われていたそうですが、実際に核分裂を起こしたのはそのうちのわずか 1% だったそうです。
64000 × 0.9 × 0.01 × 82906320000 = 47754040320000 (J)
約48兆ジュール
この爆発力は、通常爆弾に使用されるTNT火薬 16kt(キロトン)分に相当するそうです。このことから、広島に落とされた原子爆弾の爆発力を16キロトンと表現します。また、長崎に落とされた原子爆弾は プルトニウム239 を用いたもので、爆発力は21キロトンだったそうです。
ちなみに、皆さんもご存知の東京大空襲では、のべ334機の B29 が約8000個の焼夷弾を投下し、たった一晩(実際には約3時間)で、東京のほとんどを焼け野原にし、約10万人の死者を出しましたが、この時使われた爆弾の合計は約2キロトンでした。原子爆弾は一発で、その8〜10倍もの威力があったのです。