もう少し具体的に原子爆弾の破壊力についてお話しさせていただきます。

 広島に落とされたものも、長崎に落とされたものも、原子爆弾の爆発により放出されたエネルギーは、35% は熱に、50% は爆風に、15% は放射線になったそうです。以下は、広島の場合のデータです。

 原子爆弾の爆発と同時に巨大な火球が生じ、その熱により爆心地付近の地表温度は摂氏3000〜4000℃に達し、建物に使われていた金属も熔ける程で、付近にいた人は蒸発しました。半径 500m 以内の屋根瓦は熔け、半径 2km 以内にいた人々の着ていた服は焼かれました。1.2km 以内で被爆した人はほとんど助からなかったそうです。被爆直後はかろうじて生き延びても、全身ひどい火傷の為、結局は生存できなかった人も多かったようです。

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