『八百万の神々』という言葉を皆さんお聞きになったことがあると思いますが、これは、この自然界に現れる現象はすべて神々のお働きであるという意味です。例えば、風が吹くのは風の神のお働き、雨が降るのは雨の神のお働きであるということです。そして、これらの場合の『神』という言葉は『気』に置き換えても意味は同じです。つまり、風が吹くのは風の気の働き、雨が降るのは雨の気の働きであるということになります。

 そして、自然界のあらゆる現象を成り立たせているものを、ひと言で言うと、『神』あるいは『気』ということになるのです。私たち日本人は、古来より、このような自然観を受け入れて生活してきたのです。

 すなわち『気』とは、この現象界におけるあらゆる現象(例えば、引力などの『力』)の背後にあって、それぞれの現象を成り立たせているもののことなのです。

 どうでしょうか、皆さん。『エネルギー』とかなり近い考えだとは思いませんか。

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