「えっ‥‥、がーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん!!」

 こんな感じでした。とてもショックでした。神様がいないなんて。親が私にうそを付いていたなんて。神様がいないのなら、ばちは当たりません。ばちが当たらないようにと私がしてきたことに、実は何の意味もなかったなんて。親はそれを見て見ぬ振りをしていたなんて。私は許せないという気持ちと同時に、親を信じられなくなりました。そして、ずっとうそを付き続けてきた人間の言うことなんて信じられない、本当は神様はいるんじゃないかとも思いました。

 それから、私以外のみんなはこのことを知っていて、私だけが知らなかったのだと思うと、とても惨めでした。その日学校であった出来事を思い出すと、とても恥ずかしくて、次の日、クラスのみんなにどんな顔をして会ったら良いのだろうととても悩みました。

 そして、私は決心しました。人前では、神様はいないし、ばちなんて当たらないということにしようと。でも、本心ではまだ納得できていませんでしたので、私はとんでもないことを考えました。それは、自分で体験して実証しようと考えたのです。つまり、自分でこっそりいけないことをしてみて、ばちが当たるかどうかを実体験で判断しようとしたのです。具体的には、虫を殺してみたのです。

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