もし、嘘をつくのなら、絶対にばれない嘘をつくか、ばれそうになっても嘘をつき通せる嘘をつくか、ばれた時の子供の心理的フォローまで考えて嘘をつくべきです。それができないで嘘をつくのは、親の怠慢です。でも、いわゆる大人がつく嘘のほとんどは単なる一時しのぎです。その場限り子供に言うことを聞かせる為の嘘です。子供の将来のことなど考えていない、自分勝手なわがままな行為と言えます。

 よく「嘘も方便」と言います。「方便」とは元々仏教用語で、「下根の衆生を真の教えに導くために用いる便宜的な手段」のことを言うそうです。そこから転じて「目的のために利用される一時の手段」という意味で使われるようになった言葉だそうです。しかし、現代では、単に「上手に世渡りして行く為には嘘をつくことも必要なのだ」というくらいの意味にしか思われていないのではないでしょうか。その程度の認識で嘘をつくから、子供たちも平気で嘘をつくようになるのです。だから、嘘をつくことが本当に子供たちを“真の教えに導く為の手段”になるのかどうか、私たち一人一人がまじめに考え、答えを出すべき時が来ているように、私には思えます。

 私は子供たちに嘘をつかないようにしようと思います。

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