しかし、後にこの説明はこじつけではないかと思うようになりました。なぜなら、この日本は火葬の国です。お墓の中には火葬して残った骨のかけらしかないはずです。確かに、リンは骨にも多く含まれているのですが、火葬してあるのです。リンはすでに燃えているはずです。たくさんの遺体を土葬でもしない限り、この説明の通りにはならないのではないかと思ったのです。また、リンの自然発火は、リンが地表で燃えるだけです。ところが、人魂(火の玉)の目撃例の多くは、球形をしたオレンジ色の発光体が地表から浮いて存在し、スーッと飛んで移動しているのを見たというものです。中には、目撃した人の方に近づいてきて、目の前で向きを変えたというのもあります。また、家の中に入ってきて、壁を通り抜けて行ったというのもあります。このような目撃報告はリンの自然発火説では説明できません。目撃した人たちは、皆何かを錯覚したのでしょうか?それとも、皆嘘を付いているのでしょうか?私にはそのようには思えないのです。
人魂(火の玉)は霊魂かどうかはわかりません。でも、リンの自然発火ですべてを説明しようとするのは単なるこじつけだと思います。