2005/6/22 uploaded

 実は、私が医師を志すことになったきっかけも、そのように思えることの一つです。(とうとうお話しすることになってしまいました。ちょっと我慢して聞いてください。(^_^;)

 私が医師を志すことになった最初のきっかけは、『野口英世』の伝記を読んだことです。野口英世は福島県にある猪苗代湖畔の貧しい家に生まれました。その上、赤ん坊の頃に囲炉裏に落ちて大やけどを負い、左手が不自由でした。そのようなハンデにも負けず、苦労に苦労を重ね、周囲の人たちの暖かい援助にも恵まれ、何と独学で医師になりました。さらには、単身、アメリカに渡り、努力の末認められ、梅毒スピロヘータの研究では、ノーベル賞候補に挙げられ最終選考にまで残ったこともありました。そして、アフリカでたくさんの人が黄熱病で苦しんでいることを知り、アフリカの地に乗り込んで治療法の研究に打ち込みましたが、残念ながら、約半年後、自らも黄熱病に罹患し、彼の地で、51歳の生涯を閉じられました。その偉業は、関係のあった世界の国々で、今も称えられています。

 私が野口英世の伝記を読んだのは、小学3年生の時でした。最初は、単行本としての伝記を読んだのではなく、当時毎月買っていた小学館の『小学3年生』に2ヶ月連続で、前編・後編として野口英世の話が載っていたのです。でも、単純にこれを読んで感動して医師になろうと思ったのではありません。話はもうちょっと複雑です。

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